おせち料理食材の意味・作法・お重の詰め方などのルールを簡単に書いてみました
おせち料理のお重に入っているものの名前には先人が意味を込めて伝えている文化が込められています。
詰めるお料理は様々ですが、総合的な意味は、全て今年一年の幸福を願う物です。
重箱への詰めかたも一応作法があるのでおぼえておくと良いかも知れません。(下記に簡単に書きます。)
重箱は従来、四段重ねが基本で…
一の重には祝い肴
二の重には酢の物
三の重には焼き物
与の重には煮物
重箱に盛る品数は三、五、七、九のいずれか奇数と決まっています。
下記に使用する食材等の意味を書きます。
■黒豆
まめに健康に暮らせるようにという意味があります。
■ちょろぎ■
黒豆に添えるチョロギは「長老喜」「千代呂木」等書き長寿の意味があります。
■松葉■
食べ物ではありませんが、常緑で樹齢が長い事から、長寿の象徴とされ、黒豆を松葉に刺して盛る、そのまま飾る、葉の2本組みの一本を折って折れ松葉、等に使います。
■数の子
二親(にしん)から多くの子が生まれますようにという子孫繁栄の意味があります。
■田作り
江戸時代に高級肥料として片口いわしが使われたことから、年豊作祈願の意味があります。
■昆布
よろこぶ。
■かちぐり
勝つ。
■鯛
めでたい、という意味で、江戸時代にはじまった七福神信仰の恵比寿様の抱えている鯛はおめでたい魚とされています。
■橙
だいだいは、子孫が代々繁栄するようにという意味があります。
■錦たまご
卵の白味と黄味をわけ、二色で作り、おめでたく豪華な錦の意味があります。
■牛蒡
ごのうは、土の中に長く根を張ることから、土台を固め、堅実に暮らせるようにという意味があります。
■里芋
里芋は子芋がいっぱいつき、子宝にめぐまれるようにという願いが込められています。
■紅白なます
お祝の水引きをかたどったもので、縁起が良いとされています。
■紅白かまぼこ
かまぼこははじめは竹輪のような形でぢたが、江戸時代から様々な細工かまぼこが作られるようになり、紅白のおめでたい彩りから、祝儀用としてかかせないものになったようです。
■栗金団
「栗金団」というお菓子が室町時代に既にありましたが、この頃の栗金団は栗餡を丸めたもので、現在の形になったのは明治時代のことです。「金団」とは黄金の団子という意味です。くちなしの実で黄色に色付けて仕上げます。
■伊達巻き
「伊達」とは、華やかで洒落た卵巻き料理という意味で、お正月のお口取り“晴れの料理”として用いられます。伊達巻きは、和装で使用する「だてまき」に縞模様がにているという説もあります。
■海老
腰が曲がったえびは、長いひげをはやし、腰が曲がるまで長生きすることを願い、お正月飾りやおせちに用いられます。伊勢えびから、小川の川えびまでいろいろあります。
■蓮根
穴があいているから先の見通しが良い。花の形に整えた花レンコンは「実になる」ので縁起が良いとされています。
■コハダ粟漬
コハダはシンコ、コハダ、コノシロと成長すると名を変える「出世魚」なので縁起か良く、粟は五穀豊穣を意味します。
■お多福豆
「阿多福」という字が当てられ、文字通り福を招く食べ物とされています。
■百合根
百合根は、球根の鱗片が多く重なっていて、その鱗茎の数々が相合う事が和合に通じるとされています。百合根は薬効もありますが、吉祥の象徴です。
■くわい
丸いところからヒョンと芽が伸びているところから「芽が出る」との願いが込められています。
■はぜ甘露煮
はぜは全国各地に生息している魚で、成長が早く、すばしっこく、餌を発見すれば、必ずお腹におさめるという習性があります。「すばやく目標を達成させる」という意味で、縁起を担いでいます。
■ おとそ
年の初めに祝いとしておとそを飲む習慣は、中国から伝わったもので本来は一年の邪気を払う不老長寿の薬です。 おとそは、何種類もの薬草の成分をしみ出させたお酒のことで、肉桂、山椒、防風、桔梗などの粉末を紅絹で作った袋に入れ、大みそかの夜から酒か味醂に浸して作り、元旦の朝に家族揃っていただくのが習わしです。器は三つ重ねの朱塗り盃と、飾りをつけたものを使い年の若い順に飲んでいきます。
■祝い箸
正月には祝い箸と呼ばれる、柳で出来たはらみ箸を使います。柳は香りが良く水分が多くて折れにくいので、縁起をかつぎ、祝いの席でよく使われ、邪気を払って長寿をもたらし、その形から祝い箸は子孫繁栄を意味します。家族銘銘の名前を箸袋に書き、三日間使うのが昔からの習わしです。
なんだか色々と意味も形もありますが、全体的に考えるとおせち料理は私達のことを思って先人が残してくれたお料理という形での優しさだと思います。
将来…私達日本人がどうなって欲しいのかという意味が込められていますね♪
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もう中学生か(笑)(゜o゜)\(-_-)ツッコミ